大判クラブ⑤後枠でのリンホフボード活用Ⅱ

リンホフボードの改造
リンホフボードは#0、1、3とシャッター用の穴が開いて売られているのが標準で、穴の大きさは
No0 34mm
No1 41mm
No3 65mm
となっている。ニコンFマウントの内径は36mmなので、今回はNo1:41mm穴のものを使用する。購入したリンホフボードは2mm厚でここにPK-12を取り付ける訳だが、本来レンズを取り付ける側のマウントが4本ネジで止まっているので、その穴をを利用することにする。マウントを固定しているネジを外していくがかなり細いネジでうっかりするとどこかに紛れてしまう。机の上を片付けて慎重に作業する。

【PK-12のレンズマウント部 使用されていたネジは1.4×6mmのようだ】

外したマウント部を裏返して、リンホフボードの穴が中央に来るようにセットし、ネジ穴の位置を決める。これまでいろいろな撮影用の仕掛けを作ったり、一時は鉄道模型をやったりで、工作には多少の自信があったが、今回はこのネジの大きさからして寸分の狂いも許されない、しかも2mm厚のリンホフボードだ。いつになく緊張して作業を進める。

【めでたく取付用の4つの穴が開いた!】

一汗拭って、今度はボードの裏側からネジ止めでマウントの固定に作業にかかる。1本のネジで今度はボード分の厚みを加えた長さのネジで止めていく訳だが、何しろこの細いネジ4本でD850 のボディ1005g(バッテリーおよびXQDカードを含む)を支えるのだ。慎重を期すために元のネジの再使用はやめて、新たに調達した一回り長めのネジを使用してみる

自作マウント(パーツはそれぞれ既成だけど)の完成
再度慎重に組み上げるが、マウント内部の引っ掛かりや“細部の浮き”もないようで、8mmでなく、10mmネジでも支障はないようだ。ということで、1005gを支える保険として10mmを採用。(強度は関係ないと思うが、万一抜け始めたとき、リーチが長い方が引っかかる?というせこい(笑)理由)
組みあがった新マウント機種は、予想通り120mmレンズの使用は全く問題ないようで(レンズ側に凹みボードを使用すれば、90mmまで行けるかもしれない?)、次回以降でようやくテストがお伝えできると思う。