大判クラブ③フィルム複写装置

4×5カメラを利用したDSLR用の改造機としてもう一つ触れておきたいのが、ポジなどのフィルムをデジタル化するための複写装置である。これにはDIGITABLEの盟友、遠藤優氏も積極的に取り組んだ。

この装置はその後さらに発展してLEDフラッシュリングライトを改造したフィルムデュープリケーターNo.2(https://satsueikan.sakura.ne.jp/Digitable/WP/index.php/2015/03/30/p135/)としても発表され、現在も大いに活用されているようだ

当社ではもっとシンプルに、だが4×5カメラ本来のアオリを活用した複写装置が活躍した。この動機となった顧客から依頼のあった「過去のカタログ用原版フィルム」が36mm~6×6、6×7、4×5…と様々だったこと(しかもポジネガ有り)、平面性や状態の悪い原版、斜めや写っている装置や建物などのパース補正も必要だったりしたからもある。加えてかなり大量の枚数とその保存整理もあり、スタジオのアシスタント達も空き時間にいつでも取り組めるよう、ふだん使用していないサブスタジオに設置したまま利用していた。

週刊DIGITABLE 074号 ポジフィルムのデジタル化
クライアントから過去の広告に使用した膨大な数のポジフィルのデータ化を依頼されました
以前はTK-PRESSでもフィルム用のスキャナを頻繁に使用していましたが、今回は使用しなくなった大型のテクニカルカメラを改造して、ポジフィルが精密に複写できる装置を作ってみました
https://www.youtube.com/watch?v=w639c_uXuLY&t=1s

 

遠藤氏も当社でも、以前は使用していた専用のフィルムスキャナーが最近のOSシステムでは使えなくなったことがきっかけだが、装置さえ作っておけばスキャナー使用よりはるかにスピーディで、現在のデジタルカメラデータとして扱いも調整もしやすい、加えて当社の場合は微妙なアオリを利用して、元写真の歪みも補正するなど、4×5改造機ならではのメリットも発揮したという訳だ。