SONYのピクチャープロファイルについて

ピクチャープロファイルとは、映像の特徴を決めるパラメーターを調整、変更するメニューだ。
調整項目は多数ありますが、項目を分類すると、以下の4 種類に分けられる。

・基本的な階調や発色を選択する項目
・階調（明暗のトーン）を調整する項目
・発色を調整する項目
・輪郭を調整する項目

［ピクチャープロファイル］で変更したいプロファイルを選び、直接設定モードに入ることができる。
本格的な調整項目を持ち、ガンマカーブや色、ディテールなどのさまざまな項目を変更できる。これらの組み合わせを、PP1、PP2、PP3、…、など複数のパターンとして本体内部のメモリーに保存できる。

ピクチャープロファイルのプリセットを使う

ピクチャープロファイル機能を持つカメラにはお買い上げ時の設定で、いくつかのピクチャープロファイルのプリセットが用意されている。これらのプリセットを用いることで、［ピクチャープロファイル］機能を持つ他の機種の映像と質感を統一したり、フィルム映画のような質感を表現したりすることができる。

ピクチャープロファイルプリセット

SONY αシリーズでの［ピクチャープロファイル］の設定 設定メニューの深いところにあり、瞬時には切り替えにくい設定

業務用ビデオカメラでは瞬時に切り替えられるよう、操作しやすい箇所に独立のボタンが用意されている

・Movie：動画撮影の際にPPoff だと適応される場合と同じ標準のガンマカーブ。Still に比べ暗部対してレンジが広くなり、明部はより明るくなる
・Still：静止画撮影の際にPPoff だと適応される場合と同じ標準のガンマカーブ。普段写真を撮っている時の感覚に近い。他のガンマカーブと比較してみると違いが一目瞭然だが、黒いもの（暗部）に対してより暗く写る。ハイコントラストで明暗がはっきりとした写りになるのが特徴的
・Cine：名前の通り映画のような雰囲気になる。Movie 同様に暗部に対してレンジが広くなり、更に明部のレンジも広くなる。Still に対して全体的に白濁したしたような、淡い写りになる
・ITU709（＝ Rec.709）：ITU-R（国際電気通信連合）が定めた色域・ガンマを再現できるHDTV 向けのスタジオ規格のことで、現行のテレビ放送はこの色域を基準としている。色域はsRGB と同一だが、ガンマ値は異なるため再現できる色は異なる（sRGB：γ＝ 2.2/Rec709：γ＝ 1.9 に近似）