オープンプラットフォームカメラ OLYMPUS AIR

SONYのQX1などはレンズスタイルカメラという名前が付いていたが、OLYMPUS AIRはオープンプラットフォームカメラ(OPC)という名前だ。
見た感じはどちらも同じようなカメラなのだが、OLYUMPUS AIRはカメラをコントロールするSDK(開発ツール)や3Dデータなどを公開して、ユーザーにアプリやパーツを作ってもらい、自由にカスタマイズしてね。という新しい展開をしている。
オリンパスは、こうした「オープンプラットフォーム」をコンセプトとし、「スマホと一眼レフの融合」と、同社の技術をオープンにして、デベロッパー、クリエーター、ユーザーと共に新しい写真体験を開拓していくプロジェクト「OPC Hack & Make Project」を立ち上げまし展開。
オリンパスAIRは機能的にもそのコンセプトとしても、スマホカメラでも一眼レフでもない、まさに新時代のハイブリッドカメラと言えるのだ。

カメラスペック
マイクロフォーサーズ規格準拠 レンズ交換式カメラ1605万画素
動画:MOV形式のフルHD 29.97fps
記録メディアはMicroSDカード Class6以上を推奨
手ぶれ補正・防塵・防水等:無しだが、手ぶれ補正に関してはPanasonicのレンズが手ぶれ補正付いているものがあるので、そちらと組み合わせると良い


タブレットデバイスを使うことで、カメラのファインダーや背面モニターでは難しかったマクロ撮影でのフレーミングや、精緻なピント合わせ、露出コントロールの確認が容易になる

 


タブレットデバイスを使うことで、カメラのファインダーや背面モニターでは難しかったマクロ撮影でのフレーミングや、精緻なピント合わせ、露出コントロールの確認が容易になる


シェア機能連携
シェア機能連携を使えば、お気に入りの写真をSNSやメールなどで簡単に友人や家族と共有できる

用途に合わせた8種類のアプリ

オリンパス AIR A01と連携するためのスマートフォン用アプリは、オリンパスから8種類が用意されており、それぞれiOS用、Android OS用がある。これらのアプリを駆使することで、いろいろな撮影スタイルを楽しむことができることもオープンプラットフォームカメラの大きな強みと言えるだろう。

6枚の仕上がりをカメラが提案

色彩や彩度、明るさを調整


ショートムービー「Clips」の作成


ファンフレーム:フィルム風などの表現が楽しめる

OA.Genius
被写体を自動識別し、1回のシャッター操作で6枚の仕上がりをカメラが提案する写真撮影アプリ。タッチするだけで思いもよらないクリエイティブフォトが手に入るかも?

OA.ArtFilter
オリンパスのデジカメにも搭載されているアートフィルターが使える写真撮影アプリ。お好みのアートフィルターを選び、画面をタッチするだけで、アーティスティックな仕上がりの写真が手に入る。

OA.ColorCreator
色彩や彩度、明るさを自在にコントロールすることができる写真撮影アプリ。直感的なユーザーインターフェース「カラーリング」を使って、感動した情景を印象的に表現できる。

OA.PhotoStory
オリンパスのデジカメにも搭載されているフォトストーリーが使える写真撮影アプリ。日常を複数の視点で切り取り1枚の写真に仕上げる。

OA.ModeDia
デジタル一眼の操作が、スマートフォンアプリでできる写真撮影アプリ。デジタル一眼を操る感覚で、本格的な撮影を楽しめる。

OA.Clips
ショートムービー「Clips」の作成アプリ。複数のショートムービーをつなぎ合わせて、1つの作品に仕上げる。シーン変化が多く、楽しい動画をスマートフォンだけで簡単に作ることができる。

OA.Viewer
本格的な写真ビューアーアプリ。写真のアスペクト変更やトリミングなどの編集機能に加え、スマートフォンに保存された音楽をBGMにしたスライドショー機能も備えている。

OA.Central
初期セットアップから、簡単な撮影・再生機能、オリンパス AIRをもっと楽しむためのスマートフォンアプリの紹介など、オリンパス AIRをトータルでサポートする基本アプリ。

アプリを起動すると、Bluetooth経由でオリンパス AIRの電源がリモートでオンになり、無線LAN接続が確立した時点で使用可能となる。例えば、鞄にオリンパス AIRを入れたままでも、「OA.Viewer」アプリを起動するとオリンパス AIRに保存されている写真を閲覧・転送することが可能という。

 

最後に
スマートフォンの急速な台頭によって、その役割を問い直されているともいえるデジタルカメラ。しかし、「共創時代」というキーワードから、その新たな可能性が見えてきた。写真はオープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR」の特性を利用し、自分だけのカメラを作るという趣旨の子供たち向けのワークショップの作品から。一見ただの交換用レンズと見間違ってしまいそうなOLYMPUS AIRだが、子供たちの発想で自由なカメラの形を創造~撮影させているという。
私たちもこれまで使用してきたカメラの概念にとらわれず、自分好みにの使用法をカスタマイズして、新しいスタイルの撮影方式を試していきたいものだ。